4年ぶりに自己記録更新!南部記念で4m30
7月7日(日)北海道の厚別陸上競技場で行われた、「第32回南部忠平記念陸上競技大会」に出場しました。グランプリシリーズの一つとして歴史ある大会ですが、昨年までは棒高跳び種目がなかったため、私は今回初出場でした。一週間前の日本選手権では何もできず、悔しい思いをしたので、「ここでリベンジする!これが私の日本選手権!」と思って臨みました。
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結果は、4m30の従来の自己ベストを15㎝更新しての優勝でした。4年ぶりの自己記録更新です。長かった分本当に嬉しかったです。30をクリアした後は、現在の日本記録(4m40)更新にも挑戦しました。クリアはできませんでしたが、高さに対する抵抗はなく臨めたので、手ごたえのある試技でした。
今回は、バーを4m10→20→30→41の順に上げていきました。20をクリアした時点で従来自己ベスト4m15を更新していました。これまでの私は自己ベストを跳んだ時点で、喜びで鼓動が上がり、次の試技で思うように動けないということがよくありました。しかし今回は嬉しい気持ちはあったものの、30に上がっても、動揺することなく「今この1本の跳躍」に集中できていたので、落ち着いて臨むことができたように思います。自分でも気持ちをコントロールするという面で成長を感じることができた試合でした。
今回は、自社製ポールで試合に臨みました。
およそ2年前に、所属先であるニッパツの研究開発本部が発足してくださったポールプロジェクトがスタートしました。練習を見に来てくださるのはもちろんのこと、時には一緒に合宿にも参加し、動作解析と試作を繰り返し行いました。最初、夢のようなプロジェクトで私自身も半信半疑でしたが、あっという間に試合で使えるまでのポールができて、さすが世界トップクラスのばねメーカーであるニッパツの技術力の高さに驚きました。ポールの素材である、グラスファイバーや、カーボン素材のスペシャリストの面々が、私の要望に沿ったポールを開発してくださいました。作るだけでなく、選手側の気持ちも親身になって考えてくれる温かい開発チームの方々のためにも結果を出したい!と強く思うようになりました。
いつでも自己記録を更新できると思っていたのですが、振り返ると、いざ試合になると考えすぎてしまって自滅することが何度もあったように思います。勝手に壁に感じていて、なかなかぶち壊すことができませんでしたが、今回の試合でもう乗り越えたなという気がします。たかが自己記録更新ではあるのですが、私にとっては大きな一歩です。今までの4年間でいろんなことがあり、更新することを諦めかけて、もう競技をやめたいと思ったこともありました。結果が良くても悪くても、いつも温かく応援してくださった会社の方、指導してくれたコーチ、たくさんの方の支えがあり、ここまで歩んでくることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ満足はしておらず、逆に火がついています。あくまで通過点です。引き続き、目標に向かって切り替えてチャレンジをしていきます!応援ありがとうございました。