7月25日(金)大阪・長居スタジアムで行われた、第88回大阪陸上競技選手権大会に出場しシーズンインしました。
世の中がコロナ渦で大変な中、今回の試合もこれまでとは全く違った運営でした。無観客試合になっただけではなく、選手やコーチ共に一週間前から検温や体調管理のチェックシートの提出をはじめ、スタジアムの入り口では当日の検温やマスクの着用が義務付けられるなど徹底された試合の運営でした。今年2月のシーズン前の大阪室内以来の約半年ぶりの試合で、ここまで試合が空くことも、春になってもシーズンインしないのも14年間の陸上人生で初めての経験です。試合までの期間に十分な練習ができていたとは言い切れないなか、不安も抱えており、ものすごく緊張しました。「リハビリのつもりや〜!」と自分に言い聞かせて出場した試合でした。
結果は4m10で、大会タイ記録で優勝しました。
最初の高さを2回落としてしまった時は、内心「あ〜これはやってしまうかもしれない。。。」と思う心を必死に抑えながら3回目に挑む久々のイヤな緊張感でした。どんな試合も最初の高さが一番緊張します。試合勘を取り戻すためにいつもよりも低い高さから徐々に高さを上げていったので、最後は疲れ果ててしまい、試合でしか味わえない疲労感を思い出しました。正直思った以上に動けていたので安心しましたが、本調子でないなかで、まだまだ修正できる点がありますし、課題も見つかったので、また次に向けて練習を継続していきます。
試合は良い時も悪い時もありますが、多くは身体が万全ではなく、力を出し切れずに終わることばかりです。私は今まで「完璧だった!」と思えたことがありません。それでも毎回同じ気持ちになることはなく、年を重ねるごとに感情も変わってきていて、新しい自分を知る経験ができることで、競技は面白いなと思いました。
東京五輪が開催されるはずだった2020年7月を迎え、6月に日本選手権が行われるはずだった長居スタジアムで試合を終え、未来はどうなるかわからないなと改めて思いました。今こうやって陸上競技を続けられていることに感謝して、この時間を楽しみたいと思いました。