宮城県の女川町で開催されたテイラーアンダーソンカップに参加しました!

宮城県の女川町で開催されたテイラーアンダーソンカップに参加しました!

6月17日に海外でプレーする選手、WEリーグでプレーする選手がチームとして集まり、宮城県の女川スタジアムでマイナビ仙台ユースと対戦しました。私は、海外でプレーしている選手、そして宮城県にゆかりのある選手として、このテイラーアンダーソンカップhttps://www.wfootball10.com/に呼んでいただきました。女子サッカーを通して女川を盛り上げると共に、東日本大震災を後世に伝えていくという趣旨の大会です。大会の名前となっているテイラーさんは、石巻市内で外国語指導助手(ALT)を務め、東日本大震災の津波で犠牲になった米国出身の女性(享年24歳)です。ご両親はテイラーさんが愛した宮城のために、とNPO「テイラー・アンダーソン記念基金」を設立し、子供達が「夢を生きる」お手伝いをする事業を積極的に助成し、石巻、女川、東松島などの小中学校にテイラー文庫を寄贈しています。2023年4月17日には、テイラーさんをしのび、同基金により石巻南浜津波復興祈念公園にテイラーさんの顔写真と「Live Your Dream(夢を生きる)」という文字が刻まれた記念碑が寄贈されました。試合の前日に、テイラーさんのモニュメントがある石巻南浜津波復興祈念公園と石巻門脇小震災遺構を訪問しました。門脇小は津波と津波火災の状況を残している全国唯一の震災遺構で、実際に見てみると、そこに色は何もなく、机も椅子も床も全て灰色になっていました。ここで毎日楽しく授業をしていた先生と生徒のことを思い浮かべると、すごく悲しい気持ちになり、人の力ではどうにもできない自然災害の恐ろしさをあらためて感じました。日本は世界の中でも自然災害が多く、いつ自分の身に何が起きるか予想もできないので、大切な人への感謝の思いはちゃんと伝えられるときに伝えたいし、せめて自分の周りにいる大切な人のことくらいは幸せにできるような人でありたいと思いました。

震災前と震災後の同じ場所から見た景色の写真です。危険な区域ということもあり、住宅が並んでいたところは、綺麗な公園になっていました。

私自身、震災があった年に宮城県の高校に進学して3年間を過ごしたので、大好きなサッカーを通して少しでも何か貢献できる機会をいただけたことがすごく嬉しかったです。たくさんの人のご尽力のおかげで大会が成り立ち、会場全体に一体感もあり、素敵な時間を皆さんと共有することができて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

また、海外で活躍する選手やWEリーグで活躍する選手とも交流が深まって、サッカー面でも学びのあるとてもよい経験になりました。

震災後、何もなくなってしまった町にたくさんの新しい建物や緑いっぱいの公園ができていて、日々前進している風景を実際に見て、すごく感動しました。復興に向けてたくさんの努力をしている東北の地に足を踏み入れ、その力強さを肌で感じたので、私も新しいことにチャレンジしていけるように、そして何不自由なく思いっきりサッカーができることに感謝し、しっかりと自分の人生を歩んでいけるように頑張りたいと思いました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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