今シーズン終了の報告

今シーズン終了の報告

私は5月に踵(かかと)のケガをしました。踵には衝撃を吸収するための脂肪のクッションがありますが、踏み切りの際にその脂肪組織が割れてしまいました。このケガがなかなか治らず、結局シーズン最後の試合までに完治させることができませんでした。日本選手権以降は試合には出場することができず、今シーズン終了します。

私は日本選手権までは痛みと付き合いながら練習を続けていました。ケガを繰り返してしまったこともあり、痛みがある状態では全力を出し切ることができないと思いました。そのためまずは原因を突き止め、完治をさせて次に向かうと決めました。

走ることや跳ぶことを封印してからは、毎日リハビリに取り組みました。

長年同じ動きをし続けた結果、左右バランスが大きく崩れ、想像以上にできないことが多くありました。走る、跳ぶという分かりやすい練習と比べると、リハビリはどうしても動きが少なくなります。私はやり始めは「地味やわ」が口癖でした。「地味なくせにきつい」と文句を言いながらも続けていくうちに、自分の体の感覚が鋭くなり、動かなかったところが動くようになるのを感じるようになりました。身体の使い方だけでも、まだできることが山ほどあることに気付きました。

また、リハビリの動きは、ただやるだけではあまり意味がなく、自分の競技にどう繋がるかを理解することが必要です。私はこれが得意ではなく、若い頃は「よく分からない」で終わらせていました。しかし競技歴を重ねた今、「繋げる」ことが少しできるようになり、身体の動かし方への理解が進むことがどんどん楽しくなっていきました。


末續コーチからケガは競技を「再考」する時間だと教わりました。

試合に出場できない期間は我慢も必要でしたが、今の私にとって貴重な時間だったと感じています。

また成果をお見せできるように、冬期トレーニングも頑張ります。どんな結果でも応援してもらえる環境に本当に感謝しています。いつもありがとうございます。

この夏世界陸上の観戦をし、世界記録を生で観ました。

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