最後の「瑞稀アングル」 -振り返りと感謝の気持ち-

ご無沙汰してます!大島瑞稀です。

2022年12月18日の皇后杯をもって現役を引退し、約2カ月が経過しました。

小学1年生から22年間、サッカーを中心に生きてきた人生で「サッカーのない生活なんて我慢できなそう」と不安がいっぱいでしたが、いざ引退してみると気持ちはスッキリしていてて「なんだ~サッカーなくてもなんとかなってるじゃん!」と今のところは思っています。とはいえ、仕事終わりにフットサルをしたり社会人の女子サッカーチームに入ることにしたので、完全にサッカーからかけ離れた生活を送るのはムリそうです。(笑)

          

今回は今までのサッカー人生を振り返り、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

振り返ると、今まで恵まれた環境でサッカーを続けさせてもらいました。中学生までは地元のサッカーチームに入っていましたが、高校進学時に「強豪校でサッカーをやりたい」と強引に仙台の高校で寮生活をし、当たり前のように大学にも進学させてもらいました。全てがサッカー中心の生活で、家族も巻き込んでしまいましたが、何不自由なく常に応援してくれた両親には本当に感謝しています。そして、私が好き勝手にサッカーをしていたかげで、すべて公立に通ってくれた兄にも感謝しています。

      

大学卒業後はシーガルズに加入するとともに、ニッパツに入社しました。シーガルズでは7年間、気づけば一番長く所属したチームになっていましたが、なでしこリーグでは1年ごとに移籍があるので、毎年新しいチームのような感覚で過ごしていました。

なでしこリーグ1年目は慣れない朝練と仕事で「働きながらサッカーするのって大変だな」と感じた記憶があります。それに加えシーガルズはなでしこリーグに上がったばかりで結果が出なかったこともあり、メンタル的にも苦しいシーズンでした。残留争いしてしまうチームでしたが、試合ではニッパツの方々がたくさん応援に駆けつけてくださり、会社でも「昨日の試合見に行ったよ、ガンバってね!」など、たくさんの人に声をかけてもらいました。今までこんな経験をしたことがなかったので、とても嬉しい気持ちでした。一方でトップスポンサーであるニッパツの従業員として試合で結果を出さなければと思う気持ちもあり、思い通りにいかない結果に情けなく思ったこともたくさんありました。

思い出深い試合はたくさんありますが、特に印象に残っている試合は、2018年の入替戦です。なでしこリーグ2部で2位になったシーガルズは1部の9位だった日体大と入替戦を行いました。2試合合計3-4で結局1部には昇格できませんでしたが、試合会場の三ツ沢球技場には1,000人以上の観客が来場し、メイン席がほぼ満席になっていました。お客さんのリアクションが試合中にもわかり、プレーするのがとても楽しかったです。そして、応援が自分たちの力になるって本当に素晴らしいなと思いました。

  

毎年シーズンオフに、将来のことについて考え、「まだサッカーがやめられない」と感じていましたが、今回初めて引退を身近に感じました。きっかけはたくさんあり、新しくやりたいことができたというわけではありませんが、決して後ろ向きな選択ではなく、前向きに決断することができました。膝のケガ以降、皇后杯で公式戦復帰することができました。久しぶりの緊張感が楽しく感じましたが、課題がたくさん出て悔しい気持ちの方が大きかったです。それが引退試合になりましたが、母親にプレーを見てもらえて嬉しかったです。

  

引退後は引き続きニッパツでお世話になります。社会人としてまだまだこれからですが、広報部門に所属し会社の戦力となれるよう頑張りたいと思います。

最後にサッカーを通じて出会い、成長させてくださった皆さん、素晴らしい経験をありがとうございました。最後の「瑞稀アングル」になるので、思いのままに書かせていただきました。たくさんの応援ありがとうございました。